Booktimeについて
Booktimeは、Hindawi財団によるグローバルな取り組みです。私たちはバックグラウンドや言語、住んでいる場所を問わずすべての子どもたちが、素晴らしくてためになる本に触れられるようにすべきであると考えています。
Booktimeは2024年に公開されました。すでに各国の子供たちがBooktimeを使い、想像力と学びにあふれる楽しい世界への扉を開いています。
私たちには経験があります。Hindawi財団は2008年以来アラビア語圏で、文学をより身近にするために尽力してまいりました。そして今、このBooktimeで、活動をさらに一歩進めようとしています。世界中の12歳以下の子どもたちに無料で、複数の言語で書かれた高品質な子供向けの本を届けるのです。
私たちの目標は、シンプルですが壮大です。子どもたちが今の自分に似たものを、そして、こうなりたいと憧れるものを見つけられる物語に囲まれて成長していける世界を創りたい。そう願っているのです。
Booktimeの実績
温かいご寄付をお待ちしております。
Booktimeでは、読む力はたんなるスキルにとどまらず、新たな世界、アイデア、そして未来へつながる架け橋であると考えています。私たちは誇りをもってこの情熱を分かち合い、すべての子どもがポケットに図書館を持つ世界を目指します。
みなさまと力を合わせれば、すべての子どもに読書の喜びを届けることができるのです。
今すぐ寄付するBooktimeを作った理由
どこに住み、どの言語を使い、どのような環境にいるかにかかわらず、すべての子どもに読書に夢中になる機会を与えるべきだと、私たちは信じています。それが、Booktimeのねらいです。
私たちのチームは数十年にわたり、文学をより身近にするための活動に取り組んできました。私たちの経験と、子どもたちの教養を深めたいというチーム全員の情熱を組み合わせてできあがったのが、Booktime――質の高い本を世界中の子どもに届けるための、シンプルで楽しい手段でした。
読む力というのは、たんなるスキルではありません。読書は想像し、共感し、学び、機会をつかむための足掛かりとなるものです。ところが世界には、本を手に取ることのできない子どもたちが、今でも何百万人もいるのです。
- 世界の子どもの3人に1人が、年齢に適した読書教材にアクセスできない状況にあります(ユネスコ、2023年)。
- 6億1700万人以上の子どもたちが、最低限の読解能力を身につけられていません(世界銀行、2023年)。
- 低所得国の子どもの約50%で、家庭に1冊も本がありません(GPE、2022年)。
- アメリカの低所得家庭の61%が、子ども向けの本を1冊も所有していません。
- 35か国で36~59か月の子ども10万12人を対象に行われた研究によると、子ども向けの本を1冊でも置いている家庭は、全体の51.8%のみでした。
- イギリスでは、5~8歳までの子の5人に1人、8~18歳までの子の12人に1人が、自分自身の本を持っていません(National Literacy Trust、2023年)。
こうした数字は、単なるデータではありません。物語の魔法、発見の喜び、可能性の力に触れる機会を持てない子どもたちが、現実にこれだけいるということなのです。
読書の力
子どものうちに本に触れるのは、楽しいのはもちろんですが、そればかりか人生を左右します。
幼いころから本を読むと、たんに文字が覚えられ語彙が増えるばかりではなく、脳が育ち、子どもたちは感情を解き放って、新たな世界を開拓できるようになります。読書には、次のような効果があります。
脳の発達を促す:記憶力、集中力、問題解決能力が高まります。
学校での成功を強力に後押しする:早くから読書をする子どもは、学業面で成果をあげるケースが多くあります。
創造性に火をつける:読書をすると想像がふくらみ、新たなアイデアが生まれやすくなります。
感情知能(エモーショナルインテリジェンス)をはぐくむ:物語を読むことは、子どもたちが自分自身、そして他者を理解する助けになります。
言語能力の成長をサポートする:たくさんの単語に触れることで、語彙力とコミュニケーション能力が向上します。
魔法の世界のおとぎ話であれ、天体物理学についての本であれ、あらゆる本の1ページ1ページが、今よりも明るい未来へ進む一歩となります。
未来を見つめて
世界中のすべての子どもに読書の喜びを届けるという旅は、まだ始まったばかりです。ですが私たちはすでに、今後の展開を考えはじめています。みなさんのご支援があれば、次のような心躍る夢がかないます。
物語を通じて世代をつなぐ
私たちは、物語が家族のつながりをより強くすると信じています。私たちの本は、子どもが両親や祖父母、きょうだいなどと一緒に読むものとして考案されています。物語は分かち合うべきものだからです。
世界に広がるネットワークを作る
学校、慈善団体、図書館をはじめとする世界中のパートナーと力を合わせ、本の力をさらに広く伝えるための活動をしてまいります。
未来の作家を生み出す
今日の読者は、明日の作家。子どもたちが自ら想像をふくらませ、物語を書き、共有するための手助けとなる方法を模索しております。
すべての子どもが利用できるサービスを作る
視覚、聴覚、運動、認知の障害を持つ子を含む、すべての子どもたちが利用できるように、Booktimeをさらに改善します。すべての子どもが読書の魔法を楽しめるよう、読み上げ、用語検索、テキストのカスタマイズなどの機能を実装してまいります。
各言語の本をさらに増やす
年齢や読書レベルを問わずすべての子どもが、ともに成長できるような愛読書に出会えるよう、コレクションをいっそう拡大していきます。
テクノロジーをアップグレードする
新たな楽しみをもたらす新機能を追加します! 読書をよりインタラクティブで楽しく、手軽なものにするために、アプリの改良を続けてまいります。
すべての本を翻訳する
使用者の少ない言語も含め、できるかぎり多くの言語へ、私たちの本を翻訳する作業を進めています。すべての子どもが、母語で物語を聞けるようになるべきなのです。